U2のフロントマンであるボノはキャリアを通してメンバーの全員が「脱退することを考えたことがある」と語っている。
ディズニープラスで配信されるドキュメンタリー『U2:ボノ & ジ・エッジ – A SORT OF HOMECOMING with デヴィッド・レターマン』でボノはバンドを脱退するという考えを「確かに」抱いたことがあると率直に語っている。
「確かにU2を脱退することについて考えたことはあるよ。メンバーの全員がそうだね。誰もが考えたことがあるはずだよ」とボノは語っている。「まだ続けていくべきか、4人のメンバーに何が求められているのかを考えることは正しい本能だよね」
ボノはバンドに留まることにした理由について「まだ自分たちにない曲を書きたいという思いだね。まだ手に入れていないドラゴンを追いかけているんだよ」と続けている。
『デイリー・メール』紙によれば、ボノはバンドメンバーの「忍耐力を試すことになった」ことがあるとも語っている。「友情というのは深く僕らの一部となっているものだけど、途中でそれが失われてしまう可能性もあった。そのことには向き合わなければならなかった。ロックンロール・バンドにいると、自分が大切にしている価値観と正反対の価値観を持っているような人たちと一緒に写真には写りたくないものだからね。自分はそういうことを彼らにしてしまったんだ」
「自分はバンドとして作ったものをそうした分野で使う貨幣に変えてしまったこともあった。大体において僕のことを支持してくれたけど、彼らの忍耐力を試すことになったことは分かっているよ」
ジ・エッジは次のように続けている。「僕らが今も一緒にやっている事実は驚くべきことだよね。一緒に育ってきて、バンドを通して国際的な人間になる方法を学んできた。この世界にあまりに長くいたことで制度化されているところはあるかもしれないね。過去に何度も我を出しすぎたこともあった。それは自分たちにとってはつらいことで、緊張感を生むことになったんだ」
先日、ジ・エッジはドラマーのラリー・マレン・ジュニアは背中の手術の療養中のため今年ラスベガスのザ・スフィアで開催される公演には参加しないことにも言及している。
ジャーナリストのニール・マコーミックは記事には使われなかったジ・エッジの発言をツイッターで紹介している。「辞めることを考えるというのはU2を再発明するようなものなんだ。僕らの場合、密接に一緒にやった時のほうが輝きが増すということは誰もがよく分かっている。だから、U2を解散させることは非常に難しいんだよ。単純に僕らは全員でうまくいっているからね」