ジャック・ホワイトはジェフ・ベックに追悼の意を表して、「並外れた革新者」であるジェフ・ベックとの共演ライヴ映像を公開している。
ジェフ・ベックは細菌性髄膜炎をかかった末に1月10日に亡くなっている。享年78歳だった。
訃報を受けてジミー・ペイジ、ミック・ジャガー、オジー・オズボーンらは追悼の意を表している。ジャック・ホワイトは2002年にロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールでザ・ホワイト・ストライプスとしてジェフ・ベックと共演した映像をインスタグラムで公開している。
キャプションでジャック・ホワイトは次のように述べている。「ジェフ・ベック、ギターの並外れた革新者は次の国へと移ることになった。数年前に彼に手紙を書いて、50年以上前に彼が立っていたメンフィスのサム・フィリップス・スタジオに自分が立っているところを見てもらった。彼は長年にわたって驚くほどやさしく、いろいろ教えてくれた」
「これまでやってきた公演では楽屋でジェフ・ベックの“Led Boots”を聴いてから始まることが多かった。ここに投稿するブートレッグの映像は人生でも最高のスリルを感じた時のもので、メグ・ホワイト、グリーンホーンズのジャック・ローレンスと共に、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールでザ・ヤードバーズとしてジェフのバックを務めたんだ」
彼は次のように続けている。「リハーサルで彼はアンプに直で繋いで、エフェクターを使わなかった。彼はギターのサウンドを変え、初期のステージから人々の知らないことをやってきたのだ。神の御加護を、ジェフ。既にクリフ・ギャラップとどこかで話をしているに違いない」
ジェフ・ベックはエリック・クラプトンに代わって加入したザ・ヤードバーズで脚光を浴び、20ヶ月しか在籍しなかったものの、“Over Under Sideways Down”や“Shapes Of Things”といった多くのトップ40ヒットをこの時期にレコーディングしている。
1966年発表のアルバム『ロジャー・ジ・エンジニア』を制作した後、ジェフ・ベックはアメリカ・ツアーを離脱した末にバンドを解雇されている。その後、彼はロッド・スチュワートやロニー・ウッドらと共にジェフ・ベック・グループを結成している。
昨年ははジョニー・デップとのコラボレーション・アルバム『18』を7月にリリースして、アメリカ・ツアーを行っていた。
「家族に変わって、深い心からの悲しみと共にジェフ・ベックの訃報をお伝えします」と訃報の声明には記されている。「突如、細菌性髄膜炎を患った後、彼は昨日穏やかに亡くなりました。家族は途方もない喪失を抱える中でプライバシーへの配慮を求めています」